
あらゆる問題を抱えるお子さまと向き合い続けて20年。
ご家庭の壮絶な状況を何度も解決へと導いてきた私たちだからこそ、現場のリアルな声やそこにある真実を語ることができます。
今、この記事を読まれている親御さまは、「我が子がひきこもって働かない」「将来が心配で夜も眠れない」と日々悩まれていることと思います。
声をかけても反応がない、働くよう促しても逆ギレされる…そんな状況が続く中で、「このままでいいのか」と自問自答している方も多いのではないでしょうか。
しかし、私たちがこれまで見てきた多くのご家庭では、問題の本質は「子ども」ではなく、親子の関係性そのものにあります。
まずは「親御さまが専門家に助けを求める」その一歩を踏み出すことが、解決への最初の鍵になります。
私たちと一緒に、ご家族が再び笑顔で暮らせる日常を取り戻しましょう。
ひきこもり・働かない我が子とは
今、私たちのもとに届くご相談の多くが、働かない我が子に対して
「もう、何も言えなくなってしまった」
「きっかけを作りたくても、怒らせるのが怖くて話しかけられない」
そんな、“親のほうが子どもに怯えている”という状態です。
かつては「そろそろ働いたら?」と声をかけていた親御さまも、怒鳴られたり、無視されたり、物に当たられたりといった反応に何度も傷つき、
今では何も言えず、ただ黙って生活を支えるだけになってしまっているケースが多く見られます。
🔴 「気に入らない」と夜中に怒鳴り続ける…
ときには、親の言葉や態度が気に入らなかったという理由で、夜中に何時間も怒鳴られたり、過去の恨みごとを延々と言い続けられることもあります。
眠らせてもらえず、心身ともに限界に追い込まれている親御さまも少なくありません。
こうした状態が続くと、家庭の中はまるで「見えない支配」に包まれ、親が子どもに合わせることで、事なかれ主義が常態化してしまいます。
🔵 本人も苦しんでいる
一方で、お子さま本人もまた、自分の現状にどこかで危機感を抱いているものです。
「このままじゃいけない」と頭では分かっていても、動き出すことができない。
そんな自分を責め、劣等感と怒りを親にぶつけてしまう…。それが今、家庭の中で起きている“対立”の正体です。
※私たちは、このような関係性を“親子の共依存”と捉えています。
お子さまを責めるのではなく、まずは「親の側が変わる」こと。
そこからしか、状況は動きません。
どんな子が“ひきこもり・働かない”ようになるのか
まず、お伝えしたいのは
お子さまたちは、はじめから“できない子”だったわけではありません。
ひきこもりや無業状態になっているお子さまたちも、もとは学校に通い、家族と過ごし、社会とつながって生活を送っていた時期があったはずです。
中には、幼少期から不登校気味だったり、友達が少なかったりと、人との関わりに不安や苦手さを感じやすいお子さまもいるでしょう。
繊細で、人の目を気にしやすく、周りに合わせようと頑張ってきた子ほど、小さな挫折や孤立感から深く傷つき、「もう外に出たくない」と心を閉ざしてしまうのです。
🔍 共通して見られる傾向
私たちが多くのご家庭を支援してきた中で、“働かない・ひきこもる”子どもに共通して見られる傾向は以下の通りです
- 幼少期から“いい子”として育ってきた
- 親の期待に応えようと頑張ってきた
- 人との距離感を取るのが苦手(繊細・敏感)
- 小さな失敗や人間関係のつまずきから自信を喪失
- 自分の気持ちを言葉にするのが苦手
- 怒りや悲しみをうまく処理できず、家族にぶつける
つまり、「頑張ってきた子」ほど限界を迎えたときに折れやすく、立ち上がれなくなるのです。
🏠 そしてもう一つの要因:家庭内の関係性
実は、ひきこもりの背景には「親との関係性」が深く関わっています。
- 親が子どもの世話をしすぎていた(過保護・過干渉)
- 子どもが小さい頃から「親の感情のはけ口」になっていた
- 思春期に適切な自立のステップを踏めなかった
- 家の中に“決定権”がなく、いつも親の顔色を見て生きてきた
- 子どもを信じて任せる経験がなかった
こうした家庭環境では、子どもは「自分で決めて動く力」を育めません。
そしてそのまま大人になったとき、「社会に出るのが怖い」「何をしていいかわからない」という状態になります。
このように、“ひきこもり”や“働かない”という行動は、単に本人の「やる気がない」のではなく、家庭の関係性の中で作られてきた結果なのです。
ひきこもる子どもの心理と“共依存”
ひきこもって働かない…
その「見えている問題」の奥には、必ず“見えていない構造”が存在します。
それが、親と子が深く絡み合ってしまった「共依存」の関係性」です。
共依存とは、お互いの“満たされない感情”を相手に埋めてもらおうとする関係のこと。
本来、親と子は成長とともに「適切な距離」を保つべきですが、共依存の関係では、子どもが大人になっても親がコントロールしようとしたり、逆に、親が子どもの存在に依存して「手放せない」「突き放せない」状態になってしまいます。
たとえば
- 働いていない我が子に、生活費を渡し続けている
- 「もう子どもに何も言えない」と、顔色ばかり見て暮らしている
- 恐怖や罪悪感で、家の中の主導権を子どもに明け渡してしまっている
- 親自身が「自分がいなければ、この子は生きていけない」と思い込んでいる
このような関係が続くと、子どもは「動かなくても困らない」「親がどうにかしてくれる」と学習してしまいます。
そしてますます外の世界へ出ることが怖くなり、家庭にとどまり続けるのです。
親の優しさや心配が、
いつのまにか「自立を遠ざけるブレーキ」になってしまっている。
ここが、親御さま自身ではなかなか気づきにくい“落とし穴”です。
※私たちは、このような共依存の関係を一つひとつ解きほぐし、親御さまが「正しい距離の取り方」を学び直すことで、家庭を立て直していく支援をしています。
親としてどう接すればよいのか
「何かしたほうがいいのは分かってる。でも、どう接していいか分からない」
そう悩む親御さまは、本当にたくさんいらっしゃいます。
何を言っても反応がない。何か言えば怒り出す。だからといって、このまま何もしないでいたら、子どもの未来はどうなってしまうのか…
そんな板挟みの中で、心をすり減らしながら日々を過ごされていることでしょう。
私たちは、まず「正しい距離感を取り戻す」ことが最初の一歩だと考えています。
親が「優しさ」や「心配」の名のもとに、生活を支え、気を使い、すべてを許容してしまうと、子どもは“このままでも大丈夫なんだ”と無意識に安心してしまいます。
でも、本当に子どものためになるのは、「親が毅然とした態度を取ること」です。
たとえば
- 「家にいるなら生活費を入れてほしい」と伝える
- 「親も限界が近い」「今のままでは支えきれない」と現実を伝える
- 必要であれば、家庭の外部とつながる(専門家や第三者を交える)
もちろん、急に突き放すことが目的ではありません。大切なのは、“親が自分の人生を取り戻すこと”です。子どもをどうにかしようとする前に、親自身が「自立」すること。
この姿勢が、子どもにとって本当の意味での“刺激”になり、変化への第一歩になります。
※親が変われば、子どもは変わります。
ただし、それは「今までと同じ関わり方」を続けながらでは実現しません。
子どもの自立のために、まずは親が“自分自身の立て直し”に取り組む必要があるのです。
一番安全で結果の出る対応の仕方
私たちがこれまで数多くのご家庭を支援してきた中で、“本当に変化が起きるのは、親が覚悟を決めたとき”です。
「このままではいけない」と思いながらも、「でも、うちの子に限って…」と、つい様子を見てしまう。
「突き放したら壊れてしまうのでは…」と怖くなってしまう。
その気持ちは、痛いほどわかります。でも、親が動かない限り、状況は変わりません。
私たちがご提案しているのは、親御さま自身が、まず“依存関係”を手放すこと。
・生活を支えるのが当たり前になっていること
・話しかけることさえ避けるようになっていること
・「怒らせないように」とビクビクしていること
こうした状態を“仕方ない”と受け入れている限り、子どもはそこに「甘え」「逃げ場」を持ち続けてしまいます。
では、どうすればいいのか?
私たちは、次の3つのステップを基本にしています。
- 家庭の現状を“見える化”すること
→ 今の親子関係がどうなっているのかを、冷静に整理する。
→ 誰が何に困っていて、何が依存になっているかを把握する。 - 親が「線を引く」練習をすること
→ 「ここからは助けられない」「これは本人の課題」と、境界線を持つ。
→ 必要に応じて、生活の中にルールを設ける。 - 一人で抱えず、“外とつながる”こと
→ 家族だけで抱えるのは限界があります。
→ 専門家のサポートを受けることが、安全かつ現実的な対応につながります。
※実際、私たちは「訪問支援」「家庭環境の再構築」「医療や法的サポート」「施設利用のご提案」など、
ご家庭の状況に応じたサポートをご提案させていただいております。
何よりも大切なのは、親が“行動する覚悟”を持つことです。
「ひきこもり・働かない我が子」専門相談機関のご案内
ここまで読んでくださった親御さまの中には、「うちも、まさにこの状態かもしれない…」「どこに相談すればいいか分からなかった」そう感じられた方も多いのではないでしょうか。
ご安心ください。
私たちは、“家庭という最も閉ざされた場所”に直接向き合う専門家として、20年以上にわたり、数多くのご家庭の問題を解決へと導いてきました。
私たちのサポート体制は、次の4本柱で成り立っています。
- 訪問支援:専門スタッフが直接ご家庭に入り、親子の関係性・環境を立て直します
- 法的サポート:暴言・暴力・金銭トラブルなどに法的対応が必要な場合、パートナー弁護士と連携
- 医療サポート:精神的な疾患や発達特性への対応も、必要に応じて医療機関と連携
- 施設サポート:家庭外でのリセットが必要な場合、一時的な生活環境の提供や施設利用の提案も可能
私たちが何より大切にしているのは、「親がまず立ち上がること」です。
お子さまを動かすことより先に、親御さまが依存関係を手放し、家庭の中の“空気”を変える。
その変化が、結果的にお子さまの自立への第一歩につながります。
「でも、今さら相談なんて…」
「話してもどうにもならないかも…」
そう思われている方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
私たちはこれまで、
お金の無心/家庭内暴力/ひきこもり・無業/依存/共依存問題など、
複雑に絡み合った家庭の問題に真正面から向き合ってきました。
これらの問題はすべてつながっています。
そして、どれも“遅すぎる”ということはありません。
ご家族が再び穏やかに笑い合える日々を取り戻すために、まずは勇気を出して、一歩を踏み出してみませんか?